フランス言論の北朝鮮リポート
アリラン公演マスゲーム
【北朝鮮】
●北朝鮮 今年も食糧大幅減産
世界食糧計画(WFP)のバーティーニ事務局長は8月21日、北朝鮮視察の帰途立ち寄った北京市内で記者会見し、北朝鮮の今年の穀物収量は当初予測を大幅に下回る17万 2千トンにとどまるとの見通しを示した。
同事務局長は、「今年3−6月に北朝鮮を見舞った干ばつの影響による大幅減産だ」と述べた。WFPでは今年の収量について当初49万7千トンと予測していた。
WFPの対北朝鮮食糧支援は人口の3分の1にあたる760万人をこれまでカバーしたが、同事務局長は援助継続の必要性を訴えた。WFPでは食糧事情に関する視察活動の裁量権拡大で北朝鮮政府と合意した。       (産経新聞 8.22)

■編集者・YoJirouより■
■「偉大な将軍様」誇大報道
 北朝鮮では、金正日総書記の訪露を「全世界が注目し延 べ3百億人が視聴した」と報道がなされた。8月13日の平壌放送は、「酷暑、暴雨もいとわず数万里の外国訪問の道程で精力的な対外活動をする偉大な領導者、金正日同志 の訪露に全世界が注目している」とし、「世界五大陸で延 べ3百億人余りの人々が敬愛する将軍のロシア公式訪問の報を視聴した」と伝えた。   (産経新聞8.15)
数でいうと、地球上の人間が一人残らず5日間“対外活動をする偉大な領導者、金正日同志”を視聴したというのだから、スゴイ国だ?!こんなウソを真顔で言える国もスバラシイ?!
訪露中のこれだけ“偉大な領導者”サマが何を恐れて、ロシアと北朝鮮による異様なほど過剰な警護、警備をなされたのだろう?これだけ“敬愛”されている“偉大な領導者”サマがま さか暗殺されることはありますまい。北朝鮮のみなさまは偉大 な“領導者”サマの下、満足なさっていらっしゃるのでしょう から。ではあの異常な警護、警備は何だったの? ロシアで殺 される可能性でもあったのでしょうか?
■乳幼児死亡率上昇、収入半減
北京で開かれた国連児童基金(UNICEF)の会議で、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の高官が、北朝鮮国内で、食糧難と経済危機により、乳幼児死亡率が上昇していることを実数を挙げて報告した。
報告したチョ・ス・ホン副外相によると、北朝鮮では経済危機により、各家庭の収入がほぼ半減。一方で、乳幼児の死亡率が上昇し、国民の平均余命が短くなったという。 (CNN 5.16)

■平均余命は6年間で6歳短く
この報告書では、飢餓による死者数は明記されていないが、1993年に73.2歳だった国民の平均余命は、99年には66.8歳に低下。5歳以下の子供の死亡率は、1000人あたり27人から48人にまで増えたという。
 一方、この間に、国民1人あたりの国民総生産は、991ドル(約12万円)から457ドル(約5万6千円)に下落した。
 北朝鮮は95年-98年に、大規模な食糧不足に見舞われた。北朝鮮当局は、飢餓などで22万人が死亡したとしているが、韓国や米国は27万人から200万人が死亡したと見積もっている。(CNN 5.16)

■悲惨な実態
そんな時に出版されたから『北朝鮮を知りすぎた医者』(草思社)という本はすこぶる衝撃的だった。北朝鮮で18カ月間、ボランティアの医療活動をしたドイツ人医師ノルベルト・フォラツェン氏の手記で、また一つこの国の実態 が明らかにされている。
訪れた海州第二病院は患者であふれかえり、がたがたの ベッドにすし詰めになっていた。ハエと蚊にさらされ、きれいなシーツも石けんもない。悪臭の漂うなか、人間とは思えない姿で男がベッドに横たわっている。やけどを負っていたが、まるでホラー映画の吸血鬼だった…。
想像を絶する体験が続く2月16日、金正日総書記の誕生日に招待されると、そこでは豪華な夕食会のパーティー が開かれ、高級幹部らはベンツを乗り回している。だがある日、西側記者を地下鉄や病院に案内したことで「破壊活 動分子」のレッテルをはられ、国外追放された。(産経抄 5.18)

■外国援助で延命
韓国に亡命してきた黄長Y元書記によると、餓死者の数は正 確に金正日に報告されているという。黄元書記はこの事実を脱 出直前の96年11月に知った。金正日はどれくらいの人間が 死んでいるか知っている。それなのに何の対策もせず、配給の 95%をカットしておいてミサイル開発や金日成の遺体を安置する錦繍山記念宮殿建設に大金をかけている。「だから許せな い」と彼は亡命を決意した。金正日体制は確信犯で国民を殺している政権なのである。
 金正日体制が外国の援助で延命していることに、黄元書記は耐え難い怒りを感じている。ほんとうに北朝鮮の国民の命を救う ためには、何をなすべきか。いま私たち日本人は援助というカードを持っている。ムードに流されることなく冷静に、もっと効果的な使い方をきちんと考えなければならない。  (佐藤勝巳氏 現代コリア研究所所長)

■いくら援助をしても
日本政府が平成7年に行った北朝鮮への有償コメ支援で、北朝鮮がコメ代金約56億円にかかる利息総額約5億9千万円を滞納していることが6日、食糧庁の調査で分かった。
 日本側は昨年の日朝国交正常化交渉でも支払いの問題提起をしたが、北朝鮮側からの回答はなく、未払い額の延滞利息も約1億円にのぼる状況となっている。毎年約1億1千万円の利息分が未払いになり、その利息にかかる延滞利息を加算した結果、滞納総額は今年8月末で5億9千万円に達した。
食糧庁では、支払い窓口である北朝鮮の機関、国際貿易促進委員会に対し、これまで毎月1回、計53回の督促状を出しているが、返答はない。昨年8月の日本での日朝交渉でも日本側は支払いを求め たが、北朝鮮側は、「(同委員会に)伝える」としただけだった。(産経新聞 9.7)
朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の労働党機関紙「労働新聞」は3日、先月末の日本のH2Aロケット打ち上げについて「日本反動勢力のロケット発射はわが共和国を狙ったものだ」と非難した。同紙は「米国と日本は衛星打ち上げを中止しているわれわれの平和愛好的な立場を見誤ってはならない」と指摘。 「われわれのミサイルは、わが国の自主権を尊重する国に限っては脅威にならないが、われわれを標的にして危険なミサイル発射に頼る日本やその後押しをする一部の国にまで寛大さを示すものではない」と警告した。 (共同 9.5)
いくら援助や支援をしても、この程度の認識しか示さない国 に援助する必要があるのか? しなければ、何をするか、どう なるか分からないという恐怖心から援助せざるを得ないようにし向けるのが「ならず者国家」のならず者たる所以(ゆえん) なのだ。

■たかり外交は消えず
指導者に対する絶対服従の国である北朝鮮には、指導者の好きなように扱われるままの「人民」はいても、政府に圧力をかけられる主権を持った「国民」 は存在しない。いくら困窮しても、結束して反政府活動を起こせないし、起こさない。それで指導者も平気で「人民」を無視 した国家運営ができる。これが「人民(を好きなように扱う)
   共和国」の実態だろう。そのため外国から支援や援助をする宥和策は金正日のたかり外交を強化することにしかならないだろ う。金正日は、独裁体制を維持するために緊張緩和を利用しているからである。 北朝鮮の行動をみれば、金正日が今後ゆっ くりと自由化を実施するとは到底考えられない。
だが、韓国や中国にとっては、その方が都合がいいだろう。北朝鮮は受け取った支援金や物資を使って巨大な軍隊を維持しているが、北朝鮮軍が無力になったら、何百万人という難民が中国と韓国に押し寄せるだろう。国際的な人権問題になるので韓国や中国の隊軍が発砲して追い返すわけにはいかない。頼みの綱は北朝鮮軍であり、難民流入を恐れる中韓の政府にとって、 北朝鮮への人道的支援が軍隊に横流しされることは、むしろ好ましいことなのである。
   
    そのために大いに利用したいのが無能外交、謝罪外交の愚かな日本なのだが、中韓に都合のいいように日本を動かすためには、アメリカを動かさなければならない。そのための陽動作戦が、今回の江沢民の北朝鮮訪問と、金正日のロシア訪問という訳である。中露北朝鮮がグルになれば、アメリカとしても傍観はできないであろう。
無視し続けてきた南北閣僚級会談を、今月15-18日にソウルで開くとした韓国側提案を、進んで北朝鮮側から受け入れ ると通告してきた(極めて珍しいこと)というのも、この動きの一環と読めるのである。
軍事力だ』 JOG Wing No.0210 YoJirou 
(H12.08.28)
■江沢民歓迎に延べ100万人
中国の江沢民国家主席一行を歓迎するため、北朝鮮当局が訪問中に動員した平壌市民らは、3日間で延べ百万人近くに達した。中国側での報道などから判明した。
3日の到着時、赤やピンク色の造花を手に空港から市街への沿道を埋めた市民は「数十万人」(新華社電)。翌4日夜に中朝首脳がそろって鑑賞したマスゲームは、演技参加者が「十数万人」(人民日報)、演技の一端をになう観客も「十五万人収容のスタジアムに空席なし」(同)という状況 だった。5日の出発時にも「万単位の人々」(中国共産党の発表)が空港までの沿道で中朝友誼のスローガンを叫んだ。さらに、平壌到着時や朝鮮戦争の中国人民志願軍の記念塔献花では、北朝鮮の人民軍が分列行進した。   (産経新聞 9.6)
こうした、一糸乱れぬ不気味、異様な数の人民動員の影には何があるか。
あのマスゲームのために、いったいどれほどの子どもたちが授業をつぶし、苦しい思いで練習をしているか。かつ、少しでも間違ったら最後、その子の学校の校長が粛正されてしまうという、ものすごい抑圧を受けている。人権を尊重しないからで きることなのだ。90年に金丸信氏が訪朝して、巨大な競技場であのマスゲームを見せられていたく感動した話がある。この無意味なパフォーマンスがどんな圧制の下で行われているか、想像力がまったく働かなくなる、政治家が多い。(佐藤勝巳氏現代コリア研究所所長)。 ※これでコロッと洗脳される愚かな政治家も多いようだ。北朝鮮参りをする政治家の多くはこれではないか。
「北朝鮮は地下に核施設を隠した」

米国の経済専門誌のフォーブスは、インターネット版(www.forbes.com)最新号(18日付)で、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は米国が核査察を始める前、既にすべての核関連施設を新しい地下バンカーに移していたと、北朝鮮の核施設で働き中国に脱出したある北朝鮮女性研究員が話したと報道した。 フォーブス誌は、この女性研究員に会った日本の関西大学のイ・ヨンファ教授と日本の北朝鮮問題専門ジャーナリストの石丸次郎氏の言葉を引用し「北朝鮮の新しい地下施設では核研究が続いている。その施設は航空写真撮影にも映らず、ただ農家に見えるだけだ」と話した。同誌はこの女性研究員が米国に亡命することを希望していると話したが、具体的な人的事項と現在の位置などについては言及しなかった。「北朝鮮民衆緊急救出ネットワーク(RENK)」を率い、6月、チャン・ギルス君家族の韓国行きに深く関与したことのあるイ教授は、本紙が行った記者との通話で、フォーブス誌の報道内容を事実だと認めたが、「フォーブス誌の記者が報道しないことを前提に話したと報道した」と話した。石丸氏は電話で「現在としてはその女性の安全問題のため、何も言及することができない」と話した。 フォーブス誌はまたイ教授の言葉を引用し、「航空機爆破と外国でのサボタージュなどテロ活動をしてきた北朝鮮政府は、既に軍隊と要員らに対し、世界貿易センターに対するテロ攻撃やどうすれば少ない費用で爆破できるか学ぶよう指示した」と話した。同誌は「米国の世界貿易センターに対する攻撃は、核兵器に比べれば子供の火遊びの水準だ。米国人にとっては不幸なことだが、中東のテログループとつながっており、核兵器能力まで保有しているならず者国家があるが、それが他ならぬ北朝鮮だ」と言及した。
許容範(ホ・ヨンボム)記者